前回に引き続き就職氷河期世代の、非正規から正社員への転職についての記事になります。正社員への転職活動が、うまくいかない非正規の方向けの記事です。
まだお読みでない方は、前回の記事も、ぜひご覧ください。

「正社員の求人を調べて応募しても、うまくいかなくて…他の転職方法はありませんか?」
採用やマネジメント業務に携わってから、非正規の方から何度か相談を受けた言葉です。前回の記事にもある通り、私も40代で派遣社員でしたので、気持ちは痛いほどわかります。
前回の記事で紹介した内容以外の、非正規から正社員への転職方法について3つにまとめて解説します。
派遣会社(派遣元)の正社員になる
前回の記事で、派遣先で業務を真面目に続けていると、派遣先から直接雇用の打診があるという内容を解説しました。
もう一つ、派遣先で業務を真面目に続けていると、派遣元(派遣会社)から、「派遣会社の正社員にならないか?」といった打診を受ける場合があります。
派遣社員で働いていた時に、何度か耳にしたことはありましたが、私に打診はありませんでした(/ω\)
先日も、派遣社員の元同僚(40代)が、派遣先での仕事ぶりを評価され、派遣元である派遣会社の正社員として働かないかと打診をされ、転職して働いています。
本人と話をしたところ、前回の記事にも、同じ内容を記載しましたが
- 真面目に仕事をする(勤怠も気を付ける)
- 派遣会社に、自分のキャリアプランやライフプランを伝えるト
この点を意識した結果、今回の転職に繋がったのではないかとのお話でした。
可能性がある場所で、目標を公言した結果、チャンスを掴んだのではないかと思います。
派遣会社の正社員型派遣(常用型派遣、無期雇用派遣)
派遣社員で働いている方は、知ってる方も多いと思いますが、一般派遣とは別に無期雇用派遣(常用型派遣)という働き方があります。

派遣会社と雇用期間を定めることなく契約を結ぶことにより、「定年まで働ける」



一般派遣では同じ派遣先で働けるのは最長で3年までという「3年ルール」があるが、「無期雇用契約のため、3年ルールの対象外」



勤務先は派遣会社ではない。別の会社(派遣先企業)で働く。



就業していなくても給与(時給制より月給制の会社が多い)を受け取れる。場合によっては、賞与や昇給も。待機期間(就業していない期間)も給与を支給される。
メリットは、一般派遣と比べて雇用や給与が安定している点でしょう。注意点としては、下記の2点になります。



派遣先企業が決まっていない間(待機期間中)も雇用契約は継続され、給与が発生します。そのため、派遣会社としては、すぐに別の派遣先を紹介するのが普通。
就業先や仕事内容が、希望通りにならない事もある。



契約期間が有期雇用から無期雇用に変わっただけで、派遣先企業で派遣として働く事は変わらない。
派遣先次第では、その会社での仕事が契約終了になることもある。
一つの職場での、長期的なキャリアアップは見込みにくい。
正社員型派遣は、派遣先の正社員ではないので、そこは頭に入れてから検討しましょう。
正社員型派遣の制度の有無は、派遣会社によって違います。興味がある方は一度確認してみましょう。
コンタクトセンター(コールセンター)で昇格する
最後に、世代を問わず多い話ですが、私と同じ就職氷河期世代の知人たちが、非正規から正社員になった方法です。
「派遣や契約社員の1メンバーから、センターの管理者に昇格し正社員になる」
センター系と呼ぶ方もいますが、派遣会社がクライアントから社内業務を委託され、事務集中センターや、コンタクトセンター(コールセンター)を運営する案件があります。
主にクライアントの社内にセンターを立ち上げるインハウス、自社内でセンターを立ち上げるアウトソース(アウトソーシング)という形で運営します。
会社によりますが、センターの管理者(リーダー・SV)は正規雇用以上、正社員等と決まっている会社もあります。ポイントは
- 内部昇格のセンターが多いので、正社員登用有無を最初に確認する
- 管理者になりたい旨を上司に伝える
管理者を目指している方が複数人いると、バチバチのセンター勤務かもしれませんが(苦笑)。
センターの管理者は、メンタル的にハードな仕事ですが、非正規から正社員になる方も多いので、興味ある方はセンターの案件を調べてみてはいかがでしょうか?
2回に分けて、就職氷河期世代の非正規から正社員への転職について解説しました。もちろん、正社員募集に応募して採用されるのが一番早いのですが、
世間の壁は厚く…私も含めて、なりふり構っていられない年齢なのでヽ(`Д´)ノプンプン
色々な、選択肢を発信しながら、自分自身も勉強していきたいと思います。今後は引き続き、別な転職方法の紹介、また、非正規の時に重宝したスキル等の記事を発信していきます。