ファンダメンタルズ分析?
難しそう…
前回は、「テクニカル分析【RSI】」について、ご紹介しました。
これまで、初心者向けのテクニカル分析指標について紹介してきましたが、今回はテクニカル分析とは別の分析方法であるファンダメンタルズ分析について、暗号資産(仮想通貨)の内容を盛り込んだ記事になります。
ファンダメンタルズ分析にまったく触れたことが無い、投資初心者の方向けにポイントをシンプルに説明していきます。
ファンダメンタルズ分析とは?
ファンダメンタルズ分析は、一般的に外的要因(景気動向や各国の経済政策など)と内的要因(資産に関連する要因)を総合的に分析し、将来の価格予測を行う手法です。
暗号資産においては、景気動向や各国の暗号資産に対する規制状況などが外的要因、暗号資産発行・開発主体の活動や取引状況が内的要因として挙げられます。
簡単に言うと、「価格の上昇や下落につながりそうな情報を集めて、価格の動きを予想する」といった内容になります。
ファンダメンタルズ分析は範囲が非常に幅広いので、初心者の方向けに「まずは、どういった内容から着目すればいいのか」というポイントに絞って説明したいと思います。
【外的要因】暗号資産(仮想通貨)ファンダメンタルズ分析
主な外的要因
- 各国の暗号資産規制・国家間の戦争
- アメリカ長期金利の動向
- 大手企業の暗号資産取り扱い・利用規制
- 暗号資産取引所のニュースリリース
- クジラ(大口投資家)の暗号資産購入・売却
- 大手暗号資産取引所の破綻
- 米国のビットコインETF(上場投資信託)承認
- 取引所や個人ウォレット等へのハッキング事件
- フェイクニュース・FUD
外的要因で価格が大きく変動した例を挙げると、SEC(米国証券取引委員会)と暗号資産取引所の裁判過程で暗号資産の価格が大幅に上昇・下落しているというニュースは最近の話となります。
過去には2021年5月に「米電気自動車大手のビットコインを使用した決済の停止」「中国のビットコインマイニングや取引の取り締まり強化」が起こり600万円を突破していたビットコインの価格は数週間で300万付近と約半分の価値まで下落しました。
現在、米国で資産運用会社や金融機関がビットコインETF(現物型上場投資信託)について、米証券取引委員会(SEC)に承認を申請し、その判断を待っています。ETF上場への期待感から現在、ビットコインは高騰してます。
また、一般的に米国の長期金利が上昇すると、リスク資産(株式や暗号資産)が売られ、安全資産(米ドルや金など)が買われる傾向があると言われています。必ずしも相関関係があるわけではないですが、注目すべき指標です。
投資初心者の方が、これらの情報を効率よく収集するには、暗号資産関連のニュースサイトを閲覧するのがお勧めです。
ニュースサイト(暗号資産)
ニュースサイト(海外市況)
米国債10年物利回り
政府・行政機関
【内部要因】暗号資産(仮想通貨)ファンダメンタルズ分析
主な内的要因
- 各暗号資産の開発情報やロードマップ
→各暗号資産の詳細な情報や、今後の機能実装や事業計画等が確認できる。 - 取引所の上場情報(IEO)
→大手取引所に上場すると、流動性も高まり価格が高騰しやすい(逆もあるので注意)。 - 半減期
→主にビットコインの半減期のこと。発行量をコントロールするため約4年おきにマイニング(採掘)報酬が半分になるタイミング。アルトコインにとっては外的要因とも考えられる。 - バーン(Burn)
→暗号資産(仮想通貨)の一定数量を流通市場から排除し、希少性を高める。 - エアドロップ
→無償で暗号資産がもらえるイベント。
内的要因は、主に各暗号資産の発行元・開発元の情報になります。
短期的な価格の値動きだけで銘柄の選定をするのではなく、個別銘柄の詳細や今後の計画、理念等を知ったうえで銘柄を選定することで、中長期的な予測を立てることも可能です。
英語のホームページが多いですが、各暗号資産の公式ホームページやSNSを閲覧が情報収集としてお勧めです。
SNSも発行元・開発元や取引所の公式アカウント等の信頼性の高い情報は逐一確認しましょう。
ただし、SNSには虚偽の情報が数多く存在します。この情報は本当だろうか?と疑問を持ったら、発信しているアカウント情報も含め、色々な角度から調べましょう。
ファンダメンタルズ分析は一朝一夕とはいきませんが、少しずつ情報を収集し理解していくことで点と点が結びつき線となって理解が深まっていきます。
当記事に掲載されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的として当サイトが作成したものであり、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。
言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします (-。-)y-゜゜゜