結局、暗号資産(仮想通貨)の取引を始めるにはどうすればいいの?
興味はあるけど、難しい言葉が多くてよくわからない
前回は、「暗号資産(仮想通貨)のトラベルルール」について、ご紹介しました。
今回は、暗号資産(仮想通貨)のレンディングについて、ポイントを初心者の方向けにシンプルに説明します。
暗号資産(仮想通貨)レンディングとは?
暗号資産(仮想通貨)のレンディングとは、自分の保有している暗号資産を暗号資産取引所に貸し出すことで、利息を得られるサービスです。
取引所は、その暗号資産を他の利用者に貸し出して、利子の支払いを受けることにより収益を得ています。詳細は後述しますが、暗号資産をレンディングすることにより、銀行より高い利回りのインカムゲイン(利息)を得ることができます。
多くのレンディングサービスで利息については、貸し出した暗号資産と同じ銘柄の暗号資産を受け取ることになります。現金ではないので、その点はご注意ください。
暗号資産(仮想通貨)レンディングのメリット・デメリット
暗号資産(仮想通貨)レンディングのメリット
銀行に比べて高金利
現在、メガバンクの定期預金の金利が0.002%という状況ですが、暗号資産(仮想通貨)レンディングの金利は
■Coincheck貸暗号資産サービス 年率5%
■BitLending 年率8~10%
と数千倍になります。
ただ、元本である暗号資産自体の価格変動リスクがあるので、その点はご注意ください。
インカムゲインを得られる
暗号資産の値上がり・値下がり益を狙ったキャピタルゲインだけでなく、暗号資産を保有・レンディングすることにより利息(インカムゲイン)を得ることができます。
キャピタルゲインのために、暗号資産を保有し続けるという以外にも運用の選択肢が増えることになります。
難しい知識も必要なく、簡単に始めることができる
暗号資産(仮想通貨)貸出の設定を最初に行った後は、一定期間何もすることがありません。貸し出しの設定も簡単で、暗号資産を預けるだけで利息を得ることができます。
暗号資産(仮想通貨)レンディングのデメリット
価格変動によるリスク
暗号資産(仮想通貨)を貸し付けている間に、元本である暗号資産の価格が市場で下落した場合、受け取れる利息以上の損失が発生する場合があります。
途中で引き出せないリスク
レンディングサービスの多くが期間中の中途解約ができないルールになっております。上記のように元本である暗号資産の価格が市場で下落した場合でも、利益や損失を確定させる決済をすることができないというリスクがあります。
取引所の倒産リスク
暗号資産(仮想通貨)の貸出先である取引所が倒産・破産した場合、貸出中の暗号資産が返金されるかは不明です。
取引所では法律に基づき、ユーザーの口座にある資産と暗号資産取引所の資産は別に管理(分別管理)されておりますが、レンディングについては現在、分別管理の対象外になっております。
暗号資産(仮想通貨)レンディングサービス
暗号資産取引所でレンディングを行っている場合と、暗号資産のレンディングサービスを単体で提供している会社があります。その中から、数社をピックアップして、ご紹介します。
Coincheck(コインチェック)
口座開設後に、「貸暗号資産(仮想通貨)サービス」に登録すると利用することができます。
貸出可能な取り扱い通貨
BTC,ETH,ETC,LSK,XRP,XEM,LTC,BCH,MONA,XLM,QTUM,BAT,IOST,ENJ,PLT,SAND,XYM,DOT,FNCT,CHZ,LINK,DAI,MKR,MATIC,APE,AXS,IMX,WBTC
貸出期間・年率
14日間 年率1.0%
30日間 年率2.0%
90日間 年率3.0%
180日間 年率4.0%
365日間 年率5.0%
最小貸出数量
最低1万円相当額の暗号資産
中途解約
不可
GMOコイン
口座開設後に、少額から貸し出しが可能な「貸暗号資産ベーシック」と円転特約(デリバティブ取引)が付加された年率の高い「貸暗号資産プレミアム」の2つのサービスを利用することができます。
この記事では「貸暗号資産ベーシック」についてご紹介します。
貸出可能な取り扱い通貨
BTC,ETH,BCH,LTC,XRP,XEM,XLM,BAT,XTZ,QTUM,ENJ,DOT,ATOM,XYM,MONA,ADA,MKR,DAI,LINK,FCR,DOGE,SOL,FLR,ASTR,FIL,SAND,CHZ
貸出期間・年率
年率 3%コース(3ヶ月)
年率 1%コース(1ヶ月)
最小貸出数量
0.1BTC(ビットコインの場合) 通貨ごとに異なる
中途解約
償還時に受取予定の貸借料の10% ※中途解約の場合、貸借料は支払われません。
BITPoint(ビットポイント)
口座開設後に、「貸して増やす」サービスを利用することができます。
貸出可能な取り扱い通貨
BTC,TRX,XRP,ETH,BCH,LTC,BAT,ADA,JMY,DOT,LNK,DEP,IOST,KLAY,SHIB,MATIC,FLR,GXE,ATOM
貸出期間・年率
募集毎に固定
最小貸出数量
募集毎に固定
中途解約
不可
BitLending
BitLendingは株式会社J-CAMが運営する暗号資産レンディングプラットフォームです。
株式会社J-CAMは他にもブロックチェーン技術や暗号資産、様々な金融商品やプロジェクトなどを取り扱うビジネス誌「Iolite」を発行するメディア事業も行っております。
年利も最大10%と、国内のレンディングサービスの中でも高金利のサービスです。
貸出可能な取り扱い通貨
BTC,ETH,USDT,USDC,DAI
貸出期間・年率
貸出期間 最短1ヶ月
BTC|ビットコイン 年利(APY)8%
ETH|イーサリアム 年利(APY)8%
USDT|USテザー 年利(APY)10%
USDC|USDコイン 年利(APY)10%
DAI|ダイ 年利(APY)10%
※APY…複利で運用した場合に1年間で得られる実際の収益率
最小貸出数量
0.01BTC(ビットコインの場合) 通貨ごとに異なる
中途解約
貸出から1ヵ月は返還できません。以降いつでも返還が可能。
当記事に掲載されている事項は、投資一般に関する情報の提供を目的として当サイトが作成したものであり、特定の金融商品の勧誘や売買の推奨を目的としたものではありません。
言わずもがなですが、投資判断は自己責任でお願いします (-。-)y-゜゜゜